Tさんは、ニシショウ産業の第一営業部量販一課の主任として活躍しています。2018年に入社し、7年目となる現在、日々の業務を通じて成長を続けてきました。彼女の入社のきっかけや業務内容、そして成長の過程で感じたやりがいについて語っていただきました。
「もともと私は、水産系の大学に在学していました。大学では水産に関する様々なことを学びましたが、特に漁業や養殖技術、海洋生態系、さらには水産資源の管理や持続可能な利用方法など、多岐にわたる分野について深く学びました。実際に水産業界で働くとなると、漁業だけでなく、流通や加工、さらには環境保護活動といった幅広い選択肢がありました。地元が福岡の北九州なので、地元で働ける場所を探していたところ、ニシショウ産業に出会いました。実際に業界に飛び込んでみると、その奥深さに魅了されました。水産物の収穫から加工、流通に至るまでの一連のプロセスの複雑さ、さらにはそれに関わる人々の情熱を目の当たりにし、私の中で新たな興味と意欲が芽生えました。」
「現在、私は第一営業部量販一課に所属しており、主にスーパーマーケットなどの大手量販店向けに商品の提案を行っています。具体的には、商品の棚割りの作成や、バイヤーとの商談を通じて、商品がどのように店舗に配置されるかを決定する役割を担っています。この量販一課の業務は、非常に広範囲にわたるため、広島まで足を運び、現地で直接商談を行うことも少なくありません。
入社してすぐにこのような重要な業務を任されたときは「できるかな」と不安も感じましたが、それ以上にやりがいを感じています。この仕事の最大の魅力は、自分が提案した商品が実際に店舗の棚に並び、それが消費者の手に届くまでの過程を直接見ることができる点にあります。バイヤーとの商談では、相手のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うことが求められ、コミュニケーションスキルが必要とされます。毎日の業務が新しい挑戦であり、それが自分の成長とスキルアップに直結していると実感しています。責任も感じますが、それがまた一層のモチベーションとなり、日々の業務に対する情熱を高めています。これまでの経験の中で、たくさんの失敗や試行錯誤を経てきましたが、その都度、先輩や同僚がサポートしてくれたことが、私の成長を支えてくれました。これからも自分自身のスキルを高めつつ、より多くのバイヤーと良い関係を築いていきたいと考えています。」
「私がこの仕事で特に楽しいと感じるのは、現場視察に行ける機会が多いことですね。最近では、養殖場や加工場を訪れる機会が増えていて、先週も北海道に行ってきました。現地の生産者と直接話し、養殖場や加工場での工程を目の当たりにすることで、商品がどのように作られているのかを深く理解することができました。
実際に現場に足を運ぶことで、水産加工物がどのように作られているのか、そしてその背後にどれほどの労力と想いが詰まっているのかを知ることができます。これを理解した上でバイヤーさんと商談を行うことで、より具体的で説得力のある提案ができるようになるんです。具体的な例を挙げると、現場で見た新しい加工技術や、生産者の方々がどのようにして品質を保っているかなどを知ることができ、それを提案に活かすことができます。やはり、実際に行ってみないとわからない部分が多いですし、現地で見たこと、感じたことをそのまま伝えることで、お客様にも商品の魅力をしっかりと理解していただけると感じています。これにより、商談がスムーズに進むことも多く、非常に有意義な経験となっています。
価格交渉の際には、そういった説明もできるようになります。現場を知れば知るほど、価格交渉において『ここは譲れない』という自信も持てるようになりました。お客様から『もう少し安くしてほしい』と言われても、工場での苦労を思い出し、『この工程があるからこそ、この品質が保たれている』と言えますし、現場とお客様の橋渡しとして、品質と価格のバランスをしっかりと保ちながら、信頼される営業マンを目指していきたいと思っています。
充実した福利厚生は自慢のポイントの一つです。独身時代には、月々2万円という非常に手頃な費用で社員寮を利用することができました。この2万円の中には、家賃だけでなく、光熱費や水道代などの諸費用もすべて含まれていたので、本当に助かっていましたし、安心して生活することができました。現在は結婚して社員寮を出ましたが、それでもなお、会社から家賃補助を受けられる制度があるため、毎月の家計の負担を大きく軽減することができています。このような福利厚生があることで、社員として安心して家庭を支えつつ働くことができ、本当にありがたく思っています。」
「ニシショウ産業に入社した当時、私は初めての女性営業職で男性ばかりの部署でした。その時はもちろん多少不安もありました。特に、会社からも『大丈夫?』という声がありましたが、私自身は性別による違いをあまり感じていなかったので、そこまで気にしていませんでした。それでも、何をどうすれば良いか分からないことも多かったですが、いろいろと試行錯誤しながら働いてきました。
最初は手探り状態でしたが、私が『こうした方がいいんじゃないか』という意見も積極的に伝え、それを会社が受け入れて改善してくれたことで、徐々に働きやすい環境が整ってきました。具体的には、私たちの意見を反映した新しい営業プロセスや、女性が働きやすいオフィス環境づくりを進めることができました。今では他にも女性の営業担当が増えて、彼女たちも問題なく働いています。これからも、性別に関係なく誰もが働きやすい職場を目指して、さらに改善を続けていきたいと思っています。」
「もともと私は、営業職を希望していました。正直、研究職にも興味はありましたが、やはり私は性格的に人と話すことが好きなんです。大学時代も研究に没頭する一方で、誰かと話す時間が楽しかったんですよね。その延長で、営業職が自分には向いていると感じました。
営業職に就いてからは、いくつかの壁にもぶつかりましたが、その度に上司や先輩のアドバイスを聞いて、自分なりの営業スタイルを確立する努力をしました。お客様のニーズをより深く理解しようと努め、コミュニケーション能力を高めるためにセミナーに参加したり、本を読んだりもしました。その結果、今では多くのお客様から信頼を得ることができるようになりました。それは私にとって大きな自信となり、日々の業務においても非常に役立っています。」
「これまで、第一営業部での業務を通じて多くの経験を積んできました。最初の女性営業担当者として入社し、後輩たちが続く中で、女性が働きやすい環境をさらに整えていきたいと思っています。
私自身が最初の女性営業として経験したことや感じたことを、次世代の女性社員たちに伝え、彼女たちがより安心して働けるような環境づくりに貢献したいと考えています。これまでの道のりにはいくつかの壁がありましたが、それを乗り越えてきたことで、自分自身がどれだけ成長できたかを実感しています。
女性管理職という目標は、私にとっても大きな挑戦ですが、会社全体にとっても新しい風を吹き込むきっかけになると信じています。だからこそ、この目標に向かって努力を続け、後輩たちにとっても希望となるような存在になりたいです。」